2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

体調がイマイチだったので(?)、夕方、ひさしぶりに神保町に行った。ケネ−『経済表』(岩波文庫)をとうとうゲット(150円)。井野瀬久美惠『興亡の世界史16 大英帝国という経験』(講談社)も500円で購入。一章まで読んでみたが、名誉革命以降、七年戦争…

一、廓三番叟(くるわさんばそう) 傾城千歳太夫 中村時蔵、新造梅里 中村梅枝、太鼓持藤中 中村萬太郎 吉原の大広間で、傾城の千歳太夫が、新造の梅里と太鼓持の藤中と共に、廓の様子を華麗に踊って見せます。 能楽に由来し、天下太平や五穀豊穣を願う三番…

双眼鏡を買って、歌舞伎を鑑賞。「廓三番叟」「一條大蔵譚」「棒しばり」。能もそうだけど、歌舞伎も、きれいでめでたくて、邪気をはらう感じがする。気分がすっきりする。平安時代の最高の形容語句は「きよら」で、日本人は作為ではない清明さを尊ぶという…

日本人がヨーロッパについて理解を試みたり、研究したりする際の、意味とか必然性って、かなり深刻な問いに発展しうるわけだが、実際のところ知的言説のうちで、どのような了解が成立したり、競合したりしているのだろうか。某有名国語学者(物故者)は、「…

こないだ読んだ畑違いの本について、裏話をいろいろ聞いて、面白かった。「そこに何が書かれているか」ということは「そこに何が書かれていないか」ということと表裏一体の関係にあるし、本というのは、さまざまな欲望を抱えた人間によって書かれるのである…

ときメモとかラブプラスとかの話になったのだが、女性にとって、恋愛シミュレーションゲームをやってる男ってキモいのか?(高校時代、ときメモにはまっている同級生がたくさんいたような…。)AKB48が好きだとかって、どうなんだろうか?そういえば、同…

狂いまくった体内時計を強制修正。しかし、今日やったことが明日、結果となってあらわれるっていうのは、精神衛生にとてもいいことだね。

「社会に出たら答えのない問題ばかりだ」「ペーパーテストの知識なんて役に立たない」というクリシェがあり、体験学習とか討論とかを重んじる風潮が存在するわけだが、もし社会において「答えのない問題」ばかりに直面している人がいるとするなら、その人は…

ジェイソン・ライトマン『マイレージ、マイライフ』(2009)

UP IN THE AIR アメリカ映画 英語 109分 出演: ジョージ・クルーニー、ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリック http://www.mile-life.jp 「バック・パックに入らない人生の荷物は背負わない」がモットーの、人を“きる”敏腕リストラ宣告人ライア…

瀬々敬久『ヘヴンズ ストーリー』(2010)

(278分/35mm/カラー)[2010年10月公開]“家族を殺された幼い娘”と“妻子を殺された若い夫”を軸に、複数の殺人、被害者と加害者、復讐と贖罪、生と死を描く。一貫して実際の事件に触発されてきた瀬々監督版「罪と罰」といえる全9話、278分の野心作。 出演:…

パトスは大事だが、パトスをいかに発揮するかはもっと重要だと思う。パトスでモノが見えなくなることもある。思考とは、(自分自身の)思考に対する批判として展開されるのだし、したがって認識とは、自分の見えていなかった場所に導かれてはじめて、ほんら…

なんか、うんざりした。理由はないけど。暑いからか?なんかが決定的に足りない気がするのだが、もうちょっとダイナミックに、どうかなるってことがあってもいいんじゃないかと思う(具体性なし)。うーん。NPO、作るか?ていうか、そんなことなのか、足…

アンダース・オステルガルド『ビルマVJ 消された革命』(2008)

デンマーク、原題 BURMA VJ、85分 作品紹介ベルリン映画祭国際人権映画賞をはじめ、40を超す国際映画賞を受賞している社会派ドキュメンタリー。厳しい報道規制をかいくぐり活動を展開するビルマ(ミャンマー)のビデオ・ジャーナリストたちが捉えた映像を通…

金谷武洋『日本語は亡びない』(ちくま新書)。サクッと読めて、かつ知的刺激は深い。日本語が亡びない免疫機能についての説明(用言におけるやまと言葉、基礎語彙の持続性、二モーラ、発音の音節加工)もおもしろいが、学校文法の誤りについてのコンパクト…

中島敦といえば「山月記」を高校二年で習うけれど、「木乃伊」とか「文字禍」とかの短編を読むと、「山月記」の李徴が虎に変身したことの意味について、あらためて考え込まされる。「山月記」は「中二病」的な李徴の有り様への(「臆病な自尊心と、尊大な羞…

前田陽一『喜劇 大誘拐』(1976)

主演:森田健作、夏純子、小倉一郎、岸部シロー、三木のり平、ミヤコ蝶々、小池朝雄、千田孝之、ひろみどり、津島恵子、立川談志、石原亜希子、安田伸、立原博、沼田爆 貧乏サラリーマン赤木、就職浪人の内野、病床の妻を持つ中谷、仕事の来ないカメラマン蒲…

前田陽一『喜劇 男の子守唄』(1972)

主演:フランキー堺、倍賞美津子、生田悦子、ミヤコ蝶々、真山譲二、森川信、小松陽太郎、ミッキー安川、田端義夫、鳳啓助、京唄子、財津一郎、大泉滉 戦争孤児の自分を育ててくれたパンパンのお竜が死に、遺児の太郎を育てるため、昼はちんどん屋、夜はホス…

NHKスペシャル「シリーズ「日本と朝鮮半島」 第3回 戦争に動員された人々 〜皇民化政策の時代〜」を視聴。 韓国併合から100年。日本と朝鮮半島の関係史に迫るシリーズ第3回。日中戦争から太平洋戦争の時代、朝鮮総督府は皇民化政策を推進し、朝鮮半島の人々…

「私益が公益に結びつく」とか「神の見えざる手」とか、要するに社会が自律的領域であって、それ自体として独自のメカニズムを備えているという認識は、日本ではどうなってたんだろうと、荻生狙来『政談』(岩波文庫)をパラパラめくっていると不思議になっ…

阪神×ヤクルト戦。9−5でタイガースの勝利。城島と新井のホームランで序盤から大量リードの展開。ヤクルトは絶好調の青木が起点となり反撃するも及ばず。 今年のタイガースはマートン、ブラゼルの両外国人打者が、阪神の歴史を考えれば奇跡的ともいえる大活躍…

前の飲み会で、色恋的なことを尋ねられ、ごにょごにょ言ってたら、おばさまBが「でも、ある種の女性には好かれそうですね」とおっしゃられたので思わず、「“ある種の女性”というのは“特殊な女性”ってことですか?」と苦笑混じりに(じつは内心ぎくりとしつ…

たとえばネットの文章からその書き手の人間性を推し量る、ってことは普通にあると思うのだけど、リアル人格とネット人格とで印象がまったく異なるような場合、それっていったい何が起こっていると考えるべきだろうか?たんに観察者の洞察力が乏しいだけで、…

『ヒストリエ』第6巻は文句なしに素晴らしい。エウメネスがスキタイ出身っていうのが深みになっているし、こういうこともあったかもしれないと、歴史的想像力をかき立てられる。アレクサンドロスの幼少時代、王妃オリュンピアスがらみのストーリーに発展する…

ダンカン・ジョーンズ 『月に囚われた男』(2009)

MOON イギリス映画 英語 97分 出演: サム・ロックウェル、ケヴィン・スペイシー、ドミニク・マケリゴット http://moon-otoko.jp 近未来。燃料会社との3年契約で月にたった一人派遣された男サム。話相手は一台の人工知能ロボットだけ。やっと任期終了目…

誰であっても、説明すれば分かってもらえる、というのが自分の基本的スタンスなのだが、それが行動原理として適切なのかどうかは、けっこう微妙だと思う。本当は、説明しなくても分かる、ことの方が重要なのかもしれない。暗黙知を形式知で伝達しようとする…

北野武『アウトレイジ』(2010)

プロデューサー: 森昌行、吉田喜多男、撮影: 柳島克己、美術: 磯田典宏、衣装: 黒澤和子 109分、たけし、椎名桔平、加瀬亮、三浦友和、國村隼、杉本哲太、塚本高史、中野英雄、石橋蓮司、小日向文世、北村総一朗 「その男、凶暴につき」「ソナチネ」「HA…

投票後、渋谷からバス。まさに青春。純粋。久々な人たちと夕方まで色々話す。 民主党がやっぱり勝てなかった。枝野を切って小沢勢力を復活させて、国民新党を切って、みんなの党と公明党と連立を組んで。政局に解は存在するのか?みんなの党は、せっかくだか…

いろいろ作業で疲れた。変な経済理論がなぜ世の中に出回るのか、考える。

廣末哲万『14歳』(2006)

第16回PFFスカラシップ作品(114分・35mm・カラー)「群青いろ」の名で映像ユニットを組んでいる廣末哲万(『さよなら さようなら』で2004年[第26回]準グランプリ受賞)が監督、高橋泉(『ある朝スウプは』で同年グランプリ受賞)が脚本を担当した作品。多…

朝日新聞にクルーグマンのニューヨークタイムズのコラム。G20での緊縮財政路線を批判し、サブプライム危機をほぼ乗り越えたにもかかわらず、不合理な財政政策によって3度目の大恐慌がもたらされる危険を指摘。↓これ。 http://www.nytimes.com/2010/06/28/op…