2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

今年はじめて焼肉を食った。中高時代に万引きした品々、近隣女子高生への痴漢行為、犯罪未満のエロ話、録音したチャイムを流して先生が帰った話など。思い出話と言っても、改めて聞くとひど過ぎるわ。近年の母校は医学部進学者が70人。親が医師ばかりでそう…

ベルナルド・ベルトルッチ『暗殺の森』(1970)

Il Conformista 一九二八年から四三年までの、ローマとパリにおけるファシズムがおこってから崩壊するまでの物語。製作はマウリツィオ・ロディ・フェ、監督・脚本はベルナルド・ベルトルッチ、原作はアルベルト・モラヴィアの「孤独な青年」。撮影はヴィット…

グラント・ヘスロヴ『ヤギと男と男と壁と』(2009)

THE MEN WHO STARE AT GOATS2009年 アメリカ・イギリス映画 英語 94分 PG12 出演: ジョージ・クルーニー、ジェフ・ブリッジス、ユアン・マクレガー、ケヴィン・スペイシー http://www.yagi-otoko.jp 新聞記者のボブは離婚の痛手を乗…

水野和夫・萱野稔人『超マクロ展望 世界経済の真実』(集英社新書)。時間を割くのがもったいないので、超速で読んだのだが、間違いだらけ。ただしサブプライム以降の、人文系・マルクス主義系の経済観・資本主義観を確認するうえでは有用。ウォーラーステイ…

トッド・フィリップス『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2009)

THE HANGOVER アメリカ映画 100分 R15+ 出演: ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス ヘザー・グラハム http://www.hangover-movie.jp 結婚するダグの独身さよならパーティに、ラスベガスへやって来た男友達。翌朝…

喜田川守貞『近世風俗志(守貞謾稿)』(岩波文庫)の1巻、3巻、5巻を買ってきた。絵がかわいい。

(すこし前だが)古谷実『ヒメアノール』を読了。殺人鬼の森田が抱え込んだ「悪」は、その徹底した極限性のゆえに、〈社会〉の側の自明性の枠を超える。〈社会〉はもはや、そのような悪を識別&捕捉できない。〈社会〉のスキマに自覚不能な形で悪が滑り込む…

「今年の一冊」的な企画で、藻谷浩介『デフレの正体 経済は「人口の波」で動く』(角川新書)を挙げている人が散見されるのは、嘆かわしいことだ。藻谷氏の立論が、表面的な分かりやすさの一方で、基本的な部分で破綻している事実については、『VOICE』誌の…

ツイッターを見てると、映画『ノルウェイの森』を大絶賛する人も現れたりして、いろいろである。「生死の二元論で映像を読み解ける」とか、いまさらそんな問題意識を映像化&確認することに何の意味があるのかわからんし、そのことだけであの映画を評価でき…

黒澤明『七人の侍』(1954)

(206分・35mm・白黒)農民に雇われた7人の浪人と野武士たちの壮絶な闘いを空前のスケールで描き、その後も様々なリメイク作品を生んだ大活劇。「黒澤のジョン・フォードに対する尊敬を証す傑作」(ロッド・マクシェーンの評)。溝口健二の『山椒大夫』とと…

大桃美代子がかわいそうだ。「ツイッターで不倫を暴露」というのが大人の対応としてどうかと責められていたが、大人の対応をしなかったくらいで、大人の対応をせよと責めるのは、大人の対応として如何なものかと思う。麻木が不倫していたとき、結婚生活は破…

あたまいたい。冬至、天皇誕生日、クリスマス(イブ)。冬至は昼夜のバランスが崩れる日(笑、銭湯行けば良かった)、天皇誕生日はA級戦犯が処刑された裏記念日、クリスマスは個人的に大嫌い(人が浮かれている雰囲気が嫌い)。クリスマスよりも西湖で見つ…

朝日新聞に阪大の小野善康氏の論説が載っていたのだが、読んでいるうちにムカムカと腹が立ってきた。曰く、1)法人税減税の経済効果は立証されていない、2)だから実質的に国民負担が前提の措置である、3)法人税減税が企業の海外流出防止策となるとの議…

黒澤明『野良犬』(1949)

(122分・35mm・白黒)うだるような猛暑に包まれた敗戦直後の東京を舞台に、拳銃を奪われた新米刑事がベテラン刑事とともに犯人を追いつめる姿をスリリングに描く。推理作家G・シムノンを愛読していた黒澤が新進の菊島隆三と意気投合し、警視庁の膨大な資料…

「大阪アースダイバー」は引きつづき河内研究。長者夫婦のもとに生を授かった俊徳丸が、母が死に、後妻に呪われ、盲目の姿で四天王寺に辿り着くのだが、恋人の助力で光を取り戻す、というのが河内音頭「俊徳丸」の物語。この物語は、生駒山から上る太陽がい…

ブルース・ベレスフォード『小さな村の小さなダンサー』(2009)

MAO’S LAST DANCER オーストラリア映画 北京語・英語 117分 出演: ツァオ・チー、ブルース・グリーンウッド、アマンダ・シュル http://chiisanadancer.com 中国、江青の文化政策により、農村出身の少年がバレエの英才教育を受けアメリカで才…

古本ライターの岡崎武志氏が、古書展で会った客にバカにされ、腹立ちのあまり相手を罵ったと、ブログに書いていたが、世の中、平和である。喧嘩両成敗。 しかしここだけの話、岡崎武志氏をバカにする読者がいることは、理解できる。文章が読みやすいし、内容…

黒澤明『用心棒』(1961)

(110分・35mm・白黒)二つのやくざ組織が支配する宿場町にふらりと現れた一人の浪人の活躍を描き、マカロニ・ウェスタンの源流ともなった黒澤プロの第2作。型破りなヒーローを演じた三船敏郎はヴェネチア国際映画祭で主演男優賞を受賞。有名な「三十郎のテ…

酔いが醒めないでブログ書いてたら、「寝ぼけまなこ」を「寝ぼけなまこ」って書いてたわ。なまこは好き。 こないだカラオケで何を歌うかって話をしてて、そのなかでオザケンの名前が出てきたのだが、ある人が「オレは大嫌い。大学のゼミにオザケンが好きな奴…

徹夜で帰って寝てたら電話がかかってきて、「ここはどこ?」と寝ぼけまなこ(×なまこ)で、飲み会に遅刻して、いま帰ってきて、脳味噌がなんかすかすかな感じ。「ここはどこ?」っていうのは、もちろん『ノルウェイの森』のネタ。『ノルウェイ』が時代遅れだ…

リドリー・スコット『ロビン・フッド』(2010)

140分、キャスト: ラッセル・クロウ、ケイト・ブランシェット、ウィリアム・ハート、マーク・ストロング、マーク・アディ、ダニー・ヒューストン、アイリーン・アトキンス、マックス・フォン・シドー 「グラディエーター」のリドリー・スコット監督&ラッセ…

身も蓋もない正論を空気にかまわず吐きつづける人格Aと、天の邪鬼としか言いようのない穿った見方で人を煙に巻く人格Bとにこの人は分裂している(から注意が必要、笑)、との人物評をいただいた。そうかも。生まれてすみません。

黒澤明『隠し砦の三悪人』(1958)

(138分・35mm・白黒)お家再興を願う家臣が姫を連れ、軍用金とともに隣国へ脱出する道程を描いたアクション映画。黒澤作品では初のワイドスクリーンの効果も存分に発揮されている。強欲で喜劇的な2人の農夫や男勝りの姫のキャラクターなど、『スター・ウォ…

ここんとこ、なんだかずっと鬱状態。寒いせいだと思うが、なにもかもが無意味な気がする。髪の毛でも切るか。飲み会行くの、やめとこうかなぁ。 そういえば、吉村昭『吉村昭の平家物語』(講談社文庫)を読んでて、平家物語ってほんとにしっくりくるなぁと思…

トラン・アン・ユン『ノルウェイの森』(2010)

‎134分‎‎ PG-12 出演者: 水原希子、霧島れいか、初音映莉子、松山ケンイチ、玉山鉄二、菊地凛子、高良健吾 '87年に刊行され記録的なベストセラーとなった村上春樹の同名小説を、ベトナム出身のトラン・アン・ユン監督が映画化。ドイツ行きの機内で“ノルウェ…

ワン・シャオシュアイ『北京の自転車』(2000)

十七歳的単車 中国・台湾映画 北京語 113分 出演: ツイ・リン、リー・ピン 農村から出稼ぎに来た17歳のグイは、自転車配達人として働き成績を上げたが、自分の物になるはずの自転車を盗まれてしまい…17歳の高校生ジェンは中古自転車を買ったが、その自転車…

バスター・キートン、エドワード・F・クライン『キートンの空中結婚 The Balloonatic』(1923)

主演:バスター・キートン、フィリス・ヘイヴァー 遊園地でナンパするもフラれてしまうキートン。何気なく乗った気球のロープが切れて空のかなたへ飛んでいく。しかしそこはキートン、少しも動ぜずゴンドラの中で洗濯はするは、猟をするわとやりたい放題。と…

バスター・キートン、マルコム・セント・クレア『キートンの鍛冶屋 The Blacksmith』(1922)

主演:バスター・キートン、ジョー・ロバーツ、ヴァージニア・フォックス 村の鍛冶屋の助手のキートンはいつも失敗ばかり。親方の留守中、修理中の車のみならず、客の白馬までオイルまみれにするやら、別の客のロールスロイスも壊してしまうやらで、親方や依…

バスター・キートン、エディ・クライン 『キートンの警官騒動 Cops』(1922)

主演:バスター・キートン、ヴァージニア・フォックス、ジョー・ロバーツ、エドワード・F・クライン 街で拾った財布の金で詐欺師から家具を買わされたキートン。家具を馬車に満載して大通りへ出たら、ちょうど警官隊がパレード中。反政府勢力の投げた爆弾が…

セシル・B・デミル『キング・オブ・キングス The King of Kings』(1927)

主演:H・B・ワーナー、ドロシー・カミング、アーネスト・トレンス、ジョセフ・シルドクラウト、ジェイムズ・ニール 盲目の少女や松葉杖の少年を治癒し、更にマグダラのマリアを悔い改めさせたイエス。この奇跡を見たパリサイ人やスクライブ人は、イエスの存…