2009-01-01から1年間の記事一覧

ジャン=リュック・ゴダール『女は女である』(1961)

主演:ジャン=ポール・ベルモンド、アンナ・カリーナ、ジャン=クロード・ブリアリ、マリー・デュボワ、ジャンヌ・モロー、カトリーヌ・ドモンジョ 「24時間以内に子供が欲しい」ストリップ・ガールと、「結婚するまで欲しくない」恋人が、もう一人の男を巻…

アラン・レネ『夜と霧』(1955)

ナチスによる大量虐殺が行われたアウシュビッツ強制収容所。錆びた鉄格子、無造作に並べられた粗末なベッド、ガス室、髪の毛の山。廃墟となっても人々の生と死の記憶がこびりついた収容所跡の映像と、当時のニュース・フィルムやスチール写真がモンタージュ…

なんとなく出るかなと思っていたら、柄谷『トランスクリティーク』が岩波現代文庫で来年、出版予定とのこと。機会があったら読んで見よう。 渋谷のブックファーストがあった場所の服屋に入ってみる。一週間足らずで片一方を無くした手袋を二組299円で購入。…

袋で買ったKitKatを、狂ったように貪り喰らってしまった。反省。君塚直隆『ジョージ四世』、面白そうなのだが、ぜったい中公文庫に入るよな。しかし今年は何だかんだ言って、今までとは別ジャンルの本を大量に読んだので、ちょっとは賢くなったような気もす…

溝口健二『西鶴一代女』(1952)

(136分・35mm・白黒)井原西鶴の「好色一代女」をもとに、封建的な男性社会に弄ばれた女の波瀾の生涯を描いた溝口健二の代表作。ヴェネチア国際映画祭で監督賞を受賞し、海外に溝口の名を知らしめるきっかけとなった。御殿女中から転落を重ね年老いた街娼へ…

今日は無駄話をしてゆるーく終了。曹操の墓が見つかったらしい。本当かよ。 かわいい。http://www.okeihan.net/okeihan/poster/images/poster_03_L.jpg 以前、tantan氏の見解を聞いてなるほど、と思ったのは、同窓生の結婚が一般的基準と比較すると案外スム…

午後三時頃に帰宅。とりあえず休もうと思って、映画にいく可能性を検討してみたが、やっぱり寝ないと死んでしまうと判断し、夜九時すぎまで眠った。晩飯にソウルフードを食いにいったが、ようやくこの珍妙なるB級グルメの妙味が分かってきた。唐辛子系のス…

脳がグラグラするし、頭痛がする。起き上がるとクラクラする。身動きするのが辛い。明らかに生命力が低下しているが、まだ休めそうにもない。

中平康『光る海』(1963)

(125分・35mm・カラー)作家志望の少女・美枝子(吉永)が、友人の出産や母の再婚、失恋を経験し大人へと成長してゆく。石坂洋次郎の原作を基にした、中平康の青春ドラマ。絹代は、和子(十朱)の叔母役として叔父役の森雅之と絶妙のコンビを組み、作品に趣…

死にかけ。脳がやばい。負荷をかけすぎなのか、負荷に弱すぎるのか。

自転車で各地を転々としながら、本読み。疲れ果てて、脳がヤバイ。脳・狂言。 ツイッターに登録している文筆家たちが揃いも揃ってケンカ。お互い呟いているだけなのにケンカが起こる、というのは、あまりにも奇妙なことだ。ブログの場合、「メッセージを公共…

オリヴィエ・アサイヤス『夏時間の庭』(2008)

L’HEURE D’ETE/SUMMER HOURS フランス映画 フランス語 1時間42分 出演: ジュリエット・ビノシュ/シャルル・ベルリング/ジェレミー・レニエ/エディット・スコブ http://natsujikan.net/ 母の急死によって三人の子どもたちに、広大…

当選金額の期待値の低さを理由に、宝くじ購入の不合理を指摘する人がいるが、これは間違いである。購入者は夢なり人生の可能性なりを買っているのであって、夢を期待値なんぞに還元できるわけがない。ただし夢を買うには一枚の宝くじがあれば十分であって、…

世間の風が冷たすぎるから、とりあえず手袋を買った。途中で穴場の古本屋をみつけた。魅力的な本屋がつねにそうであるように、その薄汚れた古本屋も私の便意を刺激してやまなかった。真新しい手袋をはめて自転車にまたがり、私は家路を急いだのである。…って…

アンドレア・モライヨーリ『湖のほとりで』(2007)

LA RAGAZZA DEL LAGO イタリア映画 イタリア語 1時間35分 出演: トニー・セルヴィッロ/ヴァレリア・ゴリノ/オメロ・アントヌッティ/ファブリツィオ・ジフーニ http://www.alcine-terran.com/lake/ 北イタリアの小さな村の湖のほとりに横…

昨日、『フロム・ヘル』の上巻を読み進めてみたのだが、難しさのあまり頭がいたくなって、今日は寝込んでしまった。ヴィクトリア女王の描かれ方が暗すぎる。おととい、透明なコミュニケーションについての不透明な会話をしてから、どうも調子が悪い。「町山×…

ジャック・リヴェット『ランジェ公爵夫人』(2007)

主演:ジャンヌ・バリバール、ギョーム・ドパルデュー、ビュル・オジエ、ミシェル・ピコリ、マルク・バルベ、トマ・デュラン、ニコラ・ブショー リヴェットが、文豪バルザックの原作を華麗かつ重厚に映画化。19世紀パリの虚飾に満ちた貴族社会を舞台に、狂お…

『中央公論』を立ち読み。三浦雅士のレヴィ=ストロース追悼記事はデリダの批判をわりと踏襲するかたちで、構造の規則性の位置づけをめぐるレヴィの「絶句」、とかなんとか書かれてたのだが、これって適切な表現なんだろうか?と思った。あと上杉隆のレポー…

毎朝、自転車で疾走しているうちに、しばれるぜ、指にしもやけ、かゆいなあ、手ぶくろ買って、ケアしないとなぁ(七五調)。今日も無睡眠(自由律俳句風)。 中沢新一と渡辺公三氏の対談を聞きに新宿へ。たまたまの思いつきだが、行って良かった、腑に落ちた…

今年はひとからずいぶんあの人は上品だとか、聞き上手だとか誉められたが、黙って感じよくしていることは元来得意であり、今日は賢げな会話に参加してみて、さらに株が上がった印象だった。まあやりすぎると嫌味になるんだが、しかし嫌味は嫌味として言うの…

「好きな女性のタイプを芸能人でいうと?」という質問にはどう答えれば適切だろうかね。『浪華悲歌』のときの山田五十鈴とか、『阿片戦争』の原節子とか、高峰秀子とか、香川京子とか、森崎東映画の倍賞美津子、池内淳子とか、まあそりゃ無数に好きだから、…

ふと思いついて、娘と夜、ちょっとドライブに出かけてみる。というような妄想をしてみたのだが、娘もいなければ、クルマもない。残念なう。 相変わらず脳味噌がぐらんぐらん揺れていている。こないだ新聞に書籍売り上げが2兆円を切って書店がピンチ、みたい…

結局睡眠不足になってしまい、ろっれっつつがまわらなくてこまった。ついでに頭も回らず、ぐだぐだ。いいんだよ。知るかよ。そんなの関係ねぇ。タイガー・ウッズの夜のタイガーぶりはすごいな。これがほんとの色キチガイだな。しかし浮気相手の趣味がすさま…

疲労のため起き上がれず、昼過ぎまでふとんの上で過ごす。サンプロで日教組の取材。保守も日教組も野蛮かつ無教養だが、日教組は貧乏人が貧乏人根性を発揮しているだけなので同情に値する一方、保守層は自分の頭の悪さを棚に上げて、他人に頭が悪い、と批判…

業務を早々に切り上げ、国立能楽堂@千駄ヶ谷で狂言「胸突」・能「三井寺」を鑑賞。大学の時に行った宝生能楽堂よりもハイテクであった。 「三井寺」。息子の千満(せんみつ)を人さらいに奪われ狂女となった母親が、霊夢に誘われ三井寺へと赴く。中秋の名月…

ガーボル・ロホニ『人生に乾杯!』(2007)

KONYEC ハンガリー映画 ハンガリー語 1時間47分、出演: エミル・ケレシュ/テリ・フェルディ/ユディト・シェル/ゾルターン・シュミエド http://www.alcine-terran.com/kanpai/ 国家体制が激変したハンガリー。厳しい年金生活を強いられた上、若き日…

眞子さまにつづいて悠仁さまも学習院を忌避。週刊誌は秋篠宮家の教育方針の線でまとめているが、東宮家というファクターを考慮に入れると、どうなのか。そういえば昔、何かの用事で行った時に、お茶の水女子大付属の小学生が鈴なりに窓から頭を出して、「何…

中学生の一時期、たしか学校のチャイムが日本のお寺の鐘の音に変わったことがあった。ようするに、ゴーン、と鳴るのである。生徒会の改革によるものだったはずだが、仏教系の学校なのだから筋が通っているといえば通っている。が、授業の士気が下がること甚…

雅子妃の誕生日。自分も含めて周りの人たちの精神状態が軒並みおかしく、各種インテリジェンス情報を交換しあう妙な展開。世間知らずが少し治る。夜、某件で赤坂。田舎の記憶を抹消して生きている都会人が良心の呵責に苛まれる話。赤坂あたりには、業界人風…

蓄積疲労のせいか、どうもいかんね。というか、ダメなのは疲労のせいかね。世間の常識というものが、自分のなかで常識になりきらないところがあって、常識に馴染むのに努力を要するというか、気が抜けたときに非常識を露呈するというか、要するに世間知らず…