2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

会話で数学の話題になって、「虚数ってのは(実在に対応していないので)意味がわからない」という人がいたので、「虚数が分からないなどと驚いているのは愚かであり、鈍感だ。実在に対応していないという意味では、小学校高学年で習う「分数どうしの割り算…

あー、疲れた。某ノルマがやや行き詰まったので、別の作業を進めておいた。なんかおもしろいことを思いついていたはずだが、忘れちゃった。 「大阪アースダイバー」でめちゃめちゃ河内がフィーチャーされてる。生駒山麓に墓が横穴式に掘られているらしく、こ…

2012年12月23日に世界は滅亡するらしい。複数の暦が並行して用いられたマヤ暦だが、その「長期暦」によると現在は第5の世界に属しており、これまで4つの世界が亡びてきたとのことだ。長期暦は13バクトゥン(187万2000日)すなわち5125年を一周期とし、「マヤ…

小泉堯史『雨あがる』(2000)

(91分・35mm・カラー)武芸の達人でありながら人の良さが出世を妨げている武士とその妻。『まあだだよ』の次回作に予定された「海は見ていた」に続き、黒澤が遺した最後の脚本(未完)を、黒澤映画ゆかりのスタッフ・キャストが結集して映画化。長く黒澤の…

海老蔵のケンカの相手だが、知人の知人とか、外国人風だったとか、六本木で調子づいていた海老蔵をその筋の人間がシメたのだとか、なかなかおもしろい。で、海老蔵は本当に殴られるままだったのだろうか。そもそも歌舞伎の源流にあるかぶき者は、権力機構の…

さっきまで「勝間和代のUstreamぶっちゃけトーク」というのをダラダラ見てたんだけど、高橋洋一はやっぱり頭良いな。ああいう感じの頭の良さって、むかし同じような人がいたから、なんとなく雰囲気が分かるわ。その人はたぶん窃盗しないと思うけど。ともあれ…

今年は電子書籍が話題になったが、「紙の本が亡びる」とか騒いでる人がいまだにいるのは、つくづく頭が悪いなぁと思う。普通に考えて、紙の本が亡びるわけがない。出版不況とか、自分の本が売れないとか、個別の状況はあるだろうが、それをマクロな悲観的予…

ヴィム・ヴェンダース『ベルリン・天使の詩』(1987)

Der Himmel über Berlin 脚本 ペーター・ハントケ、撮影 アンリ・アルカン、音楽 ユルゲン・クニーパー、出演ブルーノ・ガンツ(天使ダミエル)、ソルヴェーグ・ドマルタン(マリオン)、クルト・ボイス(ホメーロス)、オットー・サンダー(天使カシエル)…

会話の途中で「○○ってどうなったと思います?/わかります?/知ってます?」などと「いちいち解答を要する質問」を挟んでくる人がいて、周囲からやや疎まれてる気配もあるのだけれど、個人的にはそこそこ仲良くやっていて、でも今日話してる途中でイジワル…

森一生『荒木又右ヱ門 決闘鍵屋の辻』(1952)

(82分・35mm・白黒)チャンバラ描写の革新に力を注いだ占領期の黒澤は、本作において三十六人斬りで有名な荒木又右衛門の英雄的なイメージを破壊し、史実に基づいた生々しい人間ドラマに換骨奪胎した。『羅生門』の撮影時に黒澤と知り合った大映の森一生が…

ノルマAが終わってノルマBにかかっているのだが、気鬱で体調もイマイチ。こういうときには基本にかえって、せんねん灸である。昨日、使ったらやっぱり効果があったので、今日また買い足したのだが、マツモトキヨシで170個入りを買ったら、5個入りのオ…

パスカル・ボニゼール『華麗なるアリバイ』(2008)

LE GRAND ALIBI フランス語 93分 出演: ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ、アンヌ・コンシニ、ミュウ=ミュウ http://aribai-movie.com 上院議員邸でのパーティで、精神分析医のピエールが殺された。居合わせた8人のゲストは、皆ピエールに殺人…

安達誠司『円の足枷』(東洋経済新報社、2007)。サブプライム前の景気回復局面の時論なので、状況が決定的に違いすぎているが、それでも理論・歴史分析などは面白い。再びデフレに舞い戻った「政治要因」もサブプライムとは別に必然的だと思われるし。フィ…

パク・チャヌク『親切なクムジャさん』(2003)

主演:イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、クォン・イェヨン、オ・ダルス、キム・シフ、イ・スンシン 子供を誘拐し殺した罪で服役するクムジャは、天使のような優しさと美貌から、囚人たちに「親切なクムジャさん」と呼ばれている。ところが誘拐殺人は冤罪で、13年…

キム・ギドク『受取人不明』(2001)

主演:ヤン・ドングン、パン・ミンジョン、キム・ヨンミン、チョ・ジェヒョン、パン・ウンジン、ミョン・ゲナム、イ・イノク 黒人米兵との混血児チャングクは、肌の色で差別され職に就けない苛立ちを母にぶつけるしかない。母は帰国した夫に手紙を送り続ける…

オペラ映画フェスティバル(プラシド・ドミンゴ)。ちょっと行きたいかも。http://gakugakai.com/operafesta2010/operafes_index.htm そういえば、うちのオヤジがこないだ「オレの肩書きは声楽家やで。テノールに転向したんや。イタリア人の世界的な先生に習…

いちおう「映画鑑賞・読書」が趣味なので、本を集めるのが好きなのだが、あんまり過剰なのもアレだし、一日平均1000円程度を目安にしているのだが、厳密にはほとんど守れていない。今日も8000円くらい使ってしまった。あと7日は本を買えない計算になるが、こ…

黒澤明『八月の狂詩曲(ラプソディー) 』(1991)

(98分・35mm・カラー)村田喜代子の芥川賞受賞作「鍋の中」を黒澤自ら脚色。長崎の祖母と孫たちの夏休みの交流を通して原爆の傷跡が描かれる。17日間で脱稿したシナリオをもとに、『夢』の完成後、異例の早さで撮り上げられ、世界最高齢監督の一人となった…

黒澤明『影武者』(1980)

(180分・35mm・カラー)武田信玄の影武者に仕立てられた男の視線を通して、崩壊する武田家の悲劇を描いた大作。『どですかでん』から10年振りの日本映画となった本作は、製作発表以来、F・コッポラとG・ルーカスによる海外版プロデュース、日本初のワールド…

やっぱり見たと思ってる作品でも、もう一回見返したほうが良いみたいだ。黒澤映画は時間の長さがまったく気にならないし、完成度がすごい。あきらかに尋常ではない労力が注がれているし。 むかしは年寄りじみていると言われがちだったが、このところ見た目が…

黒澤明『赤ひげ』(1965)

(185分・35mm・白黒)「医は仁術」を実践する小石川養成所の医師“赤ひげ”の物語。3億円近い製作費と足掛け12ヶ月に及ぶ撮影期間をかけた大作で、養成所の大オープンセットや小道具へのこだわりも伝説化している。この後黒澤の作品歴には5年のブランクが生じ…

スコット・クーパー『クレイジー・ハート』(2009)

CRAZY HEART 英語 111分 ★2010年アカデミー賞 主演男優賞/主題歌賞受賞 出演: ジェフ・ブリッジス、マギー・ギレンホール、ロバート・デュヴァル http://movies.foxjapan.com/crazyheart/ かっては人気を博したカントリー歌手バッドは、今やドサ…

柴崎友香『寝ても覚めても』(河出)って小説が評判高いらしいということで、ちょっと前に読んでみたんだけど、ぜんぜん面白くなかった(途中で読むのをやめた)。セリフが関西弁なのでそこは独特の魅力があるんだけど、情景描写がいまいち分かりにくいし、…

「太宗公はまことに謎だらけのお方だ。…ホンタイジ、というお名前がまず怪しい。これはどう考えても漢語の皇太子(ホンタイヅ)であって、大清の立国までなした大王の名としてはちとおかしい。…もしかしたら、眷属の誰もが王として認めず、永遠に皇太子のま…

2010年バージョンが出そうな気がしているのだが、とりあえず買った(1986年版)。J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調 BWV232アーティスト: アーノンクール(ニコラウス),ブラーシ(アンジェラ・マリア),ツィーグラー(デロレス),ラッペ(ジャトヴィガ),エクヴィルツ(クル…

自転車、買い直すのは思いとどまり、後輪のタイヤを替えた。摩擦力がUPして進みにくい感じがする。 浅田次郎『中原の虹』、第2巻を読み終える。(もったいないので)寄り道でいろいろ読んでたけど、やめて、これからは一気に読み進めちゃおう。西太后は威…

自転車がまさかのパンク。プシューッって音が聞こえてきて、死にたくなった。修理コストがそこそこかかりそうだし、仕方ないからすぐに買い直すつもり。 こんな映像が流出しているんだが、日本のガバナンスがガバガバにゆるんでいるのではないか(冗談)。「…

黒澤明『静かなる決鬪』(1949)

(95分・35mm・白黒)手術中に患者の梅毒を移された青年医師が婚約者を避けて一人病と闘う苦悩を描く。菊田一夫の舞台劇「堕胎医」を谷口千吉とともに脚色。東宝争議のため初めて他社で監督した作品で、黒澤が山本嘉次郎、成瀬巳喜男、谷口千吉、本木荘二郎…

毎年思うことだが、クリスマス商戦は早すぎる。騙されて「もうクリスマスかぁ」などとマヌケな感想を垂れ流している頭の弱いひともいたりするが、あたまわるくてむかむかする。「もうクリスマス」なわけがない。資本主義はもっと知恵を発揮すべきだ。ハロウ…

黒澤明『わが青春に悔なし』(1946)

(110分・35mm・白黒)戦後第1作。占領軍の民主化政策に沿って、戦前の「京大事件」と「ゾルゲ事件」を題材にした久坂栄二郎の脚本を映画化。従来の日本映画には見られなかった原節子の強烈な女性像が話題となった。「これがはじめて僕にとっては”作品の上で…