2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

おまえのその会話における過剰適応は何なんだ?という話になり、いろいろ聞いてみると、子どものころ不適応だった過去があるらしく、本人的にはそれを矯正して今日に至ったらしい。いやでも、部分としてはたしかに最適解でも、全体としての不合理性が隠しよ…

黒澤明『羅生門』(1950)

[デジタル復元版](88分・35mm・白黒)ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞して日本映画の芸術性を世界に知らしめた黒澤明の代表作が、大映の権利を継承した角川映画とアメリカのアカデミー・フィルム・アーカイブの共同作業によってデジタル復元され…

クレイグ・ギレスピー『ラースと、その彼女』(2007)

Lars and the real girl アメリカ映画 英語 1時間46分 出演:ライアン・ゴズリング、エミリー・モーティマー、ポール・シュナイダー、ビアンカ 内気で純な青年ラースが、ある日連れてきたガールフレンドは実寸大の人形ビアンカだった。兄夫婦は驚いたが医師…

しかし繰り出すギャグの7割はスルーされている現状があり、要するにスルーとは失笑が生じる余地すらない完全なスルー(気づかれていない)のことであるが、表面的にはすこぶる平穏無事ともいえるけれども、これからどうアジャストしていくかという問題はある…

自分の頭はなんてデキがいいんだろうと優越感に浸ることが多いが、これがワナであることは、ほんのひと月前の状況を思い出すだけで十分である。この全能感は職業病でしかなく、それがゆえの混乱は周囲で人知れず頻発しているような気がする。

kimyが胃ガン、もうすぐ死によるで、とオカンより電話。初期だというので切れば治るだろう、カゼみたいなものだろう、と返答すると、オマエおもろいこというなとオカンも苦笑していたが、生きている限り死ぬことはつねに覚悟していないといけない。

夜中に目覚ましが鳴ったと思ったら、起きたら午後四時。ちゃんと朝に鳴っていたわけだ。まあ寝られる時は寝てればいいと思う今日この頃。

ガス・ヴァン・サント『パラノイドパーク』(2007)

PARANOID PARK アメリカ・フランス 85分 スタンダード・SR 監督・脚本・編集 ガス・ヴァン・サント 原作 ブレイク・ネルソン 撮影 クリストファー・ドイル/レイン・キャシー・リー 出演 ゲイブ・ネヴァンス/テイラー・モンセン/ジェイク・ミラー/ローレ…

マンガの話を振ったら腐女子の卵みたいなのが寄ってきた。

善良な人々に囲まれて、こんな世界もあるのかという新鮮な気分を日々味わっているが、それはこれまでの世界の特異さは何だったのかという問いを浮上させるものでもある。いわゆる「世間」というヤツの、その在り方における彼我の違いである。

ジャン・ベッケル『画家と庭師とカンパーニュ』(2007)

DIALOGUE AVEC MON JARDINIER フランス 1時間45分 出演 ダニエル・オートゥイユ、ジャン=ピエール・ダルッサン 都会生活に疲れた画家が故郷カンパーニュに戻り、荒れた庭の手入れに雇った庭師は小学校の同級生。目映いほどの自然の…

ガツンとやったはいいものの、ちょっと疲れ気味かも。うまくやらないといけない。

クライバーのシューベルト「第3番&未完成」を買ってみる。いつもながらに元気がよすぎる。チェリビダッケ「シューマン第2番&ブラームス・ハイドン変奏曲」。マニエリスムの妖しい人工美。

客観的に見て仕事中毒だが、ガツンと威圧できるまでの仕込みが必要と判断。しかしこの1週間でほとんど人格が入れ替わったような気がする。本当はそんなはずないのだが。

『ヤノマミ 奥アマゾン 原初の森に生きる』

TV

アマゾンの最深部に1万年以上、独自の文化・風習を守り続けている部族がいる。欧米人に“最後の石器人”と呼ばれているヤノマミ族だ。現在、ヤノマミ族は2万人。40〜200人で一つの集団を作り、ブラジルとベネズエラにまたがる広大なジャングルに分散して暮ら…

イメージがないのはキツイ。準備していて頭が痛くなる。

「あたしは父が好きだった。なぜなら、父があたしを一番大事にして、可愛がってくれたからだ。誰よりもあたしの能力を認め、あたしが女に生まれたことを残念がってくれた。」(『グロテスク』下巻、254-255)「ありとあらゆる男の欲望を処理することは、男の…

豊田四郎『若い人』(1937)

(81分・35mm・白黒)原作:石坂洋次郎(1933-37年)後年の人気作家・石坂洋次郎の出世作で、戦後も3回リメイクされた小説の同時代における最初の映画化。奔放で挑発的な女学生が主役の物語は自由が抑圧された時代に象徴的な意味を持つが、検閲からは危険視…

遅れに遅れた全貌がいよいよ明らかに。なんじゃこりゃ!と一瞬パニクったが、それもまあ仕方がないと逆転の発想。フォーマット設計などをしつつ妄想に次ぐ妄想で現実の芯を探り当てるという表現は桐野夏生のパクリだが、『グロテスク』は終盤を迎えて相変わ…

阪本順治『闇の子供たち』(2008)

2時間18分 出演 江口洋介、宮恕Wあおい、佐藤浩市、妻夫木聡 http://www.yami-kodomo.jp/ バンコク駐在の新聞記者・南部は、NGO女性職員、フリーカメラマンの青年と共に、子どもの臓器密売ルートの取材を始めるが……梁石日の同名小説を阪本順治監督が、緊…

かけずりまわり一段落ついて桜を眺めるが気温が高い。不味いミックスソフトは上野でしか邂逅できない工業製品の甘み。

かったるいが、やらなきゃしょうがない作業。このためにけっこう苦しんだ。未明まで作業。

『鞍馬天狗 江戸日記』(1939)

(63分・35mm・白黒)原作:大佛次郎(1934-35年)生みの親は大佛次郎。育ての親は嵐寛寿郎。時代劇映画最大のヒーロー鞍馬天狗の生命は、映画デビュー以来約40本を演じたアラカンの偉大なマンネリズムあってこそ。「江戸日記」は地方紙の連載で、天狗が京都…

やくざ国家北朝鮮が「人工衛星」発射だが騒ぎすぎ。飛行機だって落ちてくることはある。空を見て落ちてきたらよければいいし、戦争ごっこみたいな雰囲気はみっともない。一億総鳥肌実化。

バスから眺める桜が美しい。色々疲れた。期待半分、面倒臭さ半分。とりあえず余計なことは考えずに普通にやろう。周囲の様子をみているとやはり自分は根暗なのかと思われたが、たぶんまわりはまわりで躁状態なんだろう。

桐野夏生『グロテスク』上巻。東大卒の父親に支配されている和恵の痛々しさがたまらん。冷静で客観的な「わたし」の語りがいきなりヒステリックな調子を帯びるのもオシッコちびりそう。女は怖い。女同士をつるませてはならない。

定額給付金の申請用紙。1〜2ヶ月後に銀行振込というんじゃ、有り難みに欠ける。

篠田正浩『獣の戯れ』(1964)

原作:三島由紀夫 主演:若尾文子、河津清三郎、伊藤孝雄、 三島雅夫、加藤嘉、星ひかる、紺野ユカ、十和田翠、工藤堅太郎 不倫を繰り返す夫の逸平に文句も言わず仕える貞淑な妻・優子。逸平の店のアルバイト学生・幸二は、そんな優子に同情にも似た思慕を抱…