2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

神田古本祭り。歴史マニアの知人から2万円を託され、しかも事前に彼の本棚のラインナップまで調査するという徹底ぶりで挑んだが、当然、自分の本を買うのがメインであるはずなので、片腕がモゲる寸前にまで至ったことは理の当然というべきだろう。今年はちく…

山田洋次『幸福の黄色いハンカチ』(1977)

1977年(デジタルリマスター版2010年) 108分 出演: 高倉健、倍賞千恵子、桃井かおり、武田鉄矢、渥美清 http://www.yellow-handkerchief.jp 失恋の傷を癒すため新車で北海道を旅する青年。ナンパされた一人旅の女の子。そして、網走刑務所を出所したばかりの…

『幸福の黄色いハンカチ』で、高倉健、桃井かおり、武田鉄矢らの生きざまが極度に不器用なのを見て、癒された。やくざな性分に生まれてしまった、と、高倉健が自分を呪う場面がいい。癒される、という反応は、自分が弱っている証拠でもあるが、この映画はや…

楽しい飲み会。「飲み会後アパシー」(笑)に陥る。自分としては照れ隠しの末の行動であるものが、どうも常識はずれの振る舞いにつながっている可能性について考えて、自分のダメさ加減をあれこれ反芻。ほんと嫌だわ。もっとまともな人間になりたい。

呪術性の結晶化としての(象形)文字と、文字の発明による「人生」の(物語化をつうじた)対象化。殷周革命の後、周の礼楽を整えた周公旦を思い出す。「人生が死のかなたに成立」するものである以上、「人生」は捉えらえきれないし、物語化は完成されない。…

中沢新一『アースダイバー』の大阪版が、来週から『週刊現代』で始まるらしい。同誌の予告記事によると、大阪は、上町台地を南北のラインとして(縄文海進期は海であり岬)、生駒山から大阪湾を東西のラインとして(古代人は生駒山から海を眺めていた)、基…

吉田喜重『「美の美」シリーズ2』(1974〜77)

(計168分)「美の美」シリーズ(各24分・16mm・カラー・スタンダード・モノラル) 1974年から77年にわたり、テレビ東京系で放映され注目を集めたドキュメンタリー番組。吉田は『戒厳令』の発表後、5年をかけて同シリーズ全133本中94本を製作。演出、構成、…

朝起きてみたら、あまりに疲労が蓄積してて、ダルダルだった。今日はノン・カフェインデーにしてコーヒーは飲まず、やらなければならないこともお休みにして、夜は映画館で眠った。早稲田松竹のラスト一本、見にいっても良さそうだな〜。 この二ヶ月でだいぶ…

冷静に考えてみたんだが、このところずっと鬱状態なんじゃないかという気がしてきた。やらなきゃいけないことができていない感じがずっとあるし、元気だけど微妙に疲れているし、他にもいろいろ徴候が。気分がスカッとする映画とかないかな。

バッハ「ミサ曲ロ短調」、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス 指揮:ニコラウス・アーノンクール、合唱:アーノルト・シェーンベルク合唱団、独奏・独唱:ドロテア・レッシュマン(S) / ベルナルダ・フィンク(A) / ミヒャエル・シャーデ(T) / フローリ…

「歴史に学ぶ」とか「歴史とは過去と現在との対話です」とか、よく言うけれど、歴史を学ぶ意義ってのはまったくもって自明ではないと思うね。歴史的にあらゆる民族が「伝説」と「お伽噺」を持っている、どうやらこれは人間にとって本質的なことであるらしい…

たいがい疲れ果てたが、深夜までの飲み会などあって、作業が終わらず。ま、明日のはやいうちにサクッと終わらせて、自分の課題を進めないと。 育毛剤の進歩についてはよく知られていて、最近はきわめて効果の高い飲み薬も開発されているというが、それにとも…

ローラン・ティラール『モリエール 恋こそ喜劇』(2007)

MOLIERE フランス映画 フランス語 120分 出演: ロマン・デュリス、ファブリス・ルキーニ、リュディヴィーヌ・サニエ http://www.cetera.co.jp/moliere/ フランスの国立劇団コメディ・フランセーズの祖モリエールは、22歳の時旗揚げ劇団に失敗し、債…

白色ワセリンの効能は絶大。安いし、下手なステロイド剤はいらないね。こんどブログ引っ越しするときは「白色ワセリン」って名前にしようかな。 日々を楽しく過ごすための秘訣はずばりプラグマティズムであるが、プラグマティズムは、簡単でもあれば難しくも…

疲れて、頭が重い。疲れたら休む、これが鉄則。ところで、漢字がなくてひらがなばっかりだったら読むのが大変だと思うのだが、欧米人たちは英語とかずっと読んでても、平気なのだろうか?不思議だ。 『中原の虹』の一巻を読み終えたのだが、じつは『蒼穹の昴…

ラデュ・ミヘイレアニュ『オーケストラ!』(2009)

LE CONCERT フランス映画 フランス語・ロシア語 124分 出演: アレクセイ・グシュコブ、メラニー・ロラン、フランソワ・ベルレアン http://orchestra.gaga.ne.jp ロシア・ボリショイ交響楽団の清掃員アンドレイは、実は天才指揮者。ある事件で指揮…

「ここにいるよ feat.青山テルマ」の歌詞みたいな、こういうどうしようもない他者の無限肯定って、たぶんありえなかったと思うんだよね。「部屋とYシャツと私」みたいに、他者性を見失いかけてる歌もあるにはあるが、あの歌だとちゃんと語り手の精神的クライ…

吉田喜重『告白的女優論』(1971)

(124分・35mm・カラー・スタンダード・モノラル)映画『告白的女優論』の撮影を2日後に控えた、スター女優3人の心の不安が描かれるとともに、その隠された過去が暴かれていく。浅丘ルリ子、有馬稲子、岡田茉莉子が競演、映画女優という存在の虚構性を問いか…

気分がむしゃくしゃするので、八重洲古書店で散財。村岡典嗣『増補 本居宣長1・2』(東洋文庫)、ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ 2』、上杉隆『上杉隆の40字で答えなさい』(大和書房)。ブルーノートのレコードが安くでたくさん出ていたので、3枚揃いで…

「大人の対応」という振る舞いの総体のうちには、「適切になされる、大人げない対応」というものも含まれるかもしれない。「大人げない対応に及んでいる大人」が、「大人の対応ができない大人」であるとは、必ずしも限らない。一番わかりやすいのは、子ども…

小林政広『春との旅』(2010)

134分 出演: 仲代達矢、徳永えり、大滝秀治 http://haru-tabi.com 足のケガで漁師を引退した祖父と、面倒を見てきた孫娘、春。やむなき理由で祖父の最後の住処を求めて、疎遠になっていた祖父の兄弟を訪ねる旅に…。が、それぞれ兄弟にも問題が…厳しくも愛情…

いつのまにか朝。肩こるわ〜。徹夜になってしまったが、これで夜は映画が見られるはず。ぜったい寝ちゃいそうだけど。ていうか、まだ油断するのは早いけど。 ひさびさにジャズを聴きながら作業してたんだけど、やっぱりブルー・ミッチェル「BLUE'MOODS」が一…

朝から妙に身体が重くて、昼頃、骨格が歪んだみたいになった。段取り上手くいかず。小耳にはさんだ情報では、ナナのドラッグ中毒の恋人レンは死んだんだって。たしか17巻くらいまで読んでたんだけど。 夜、喫茶店で本を読んでいて、いまいち不調だなぁと思っ…

ああ、つかれた。ねよう。天保山でやってた「ポーランドの至宝展」って、菅が公明党のご機嫌取りで見にいったってやつか。どうりで×××…。吉田喜重「美の美」を観にいくために、うまいこと段取りを考えないと。

枚方から京阪電車に乗って、京都で新幹線に乗ったんだけど、車窓を眺めてると、やっぱり大阪ってなんか街が汚らしいと思うんだよね。まあ交野市とか枚方市とか田舎だけど、田舎にしたって、もうちょっと何とかならないものかと。そういう意味では、東京はや…

『HUBBLE 3D - ハッブル宇宙望遠鏡』

画面が超デカイ。大阪港のサントリーミュージアム。ポーランド展がやってて、大混雑。チケット販売の列の動線がぐちゃぐちゃ。 3D作品を初めて見たが、せっかく画面がデカイのに、メガネをかけるとちっちゃく見えるかもしれない。あとハッブル望遠鏡のメンテ…

吉田喜重『女のみづうみ』(1966)

(102分・35mm・モノクローム・シネマスコープ・モノラル)川端康成の小説を映画化した独立プロダクション・現代映画社の第1回作品。若い愛人に自分の裸体を撮影させた人妻が、そのフィルムを奪われ、見知らぬ男の脅迫を受けるようになる。石川県の片山津温…

巨人がひどい負け方をして(クルーンが打たれたっぽい)、昨日、負けた阪神は2位でシーズン終了。中日から巨人まで、今年はパリーグも含めて、大激戦だったよなぁ。ザッケローニの初戦、メッシのアルゼンチン戦は日本が勝ったらしいが、ザッケローニってプロ…

愛内里菜って歌手がいるが、この人はうちの妹と高校の同級生で、昔、卒アルを盗み見たら、たしかに載っていたのだった(なぜ盗み見?)。じつは谷村奈南も同じ高校の卒業生らしい。二人とも、なんとなく同じような雰囲気がするのは気のせいか。いまいちブレ…

吉田喜重『秋津温泉』(1962)

(112分・35mm・カラー・シネマスコープ・モノラル)戦争末期、岡山県の山深い温泉場で出会い、幾たびか再会を重ねる男と女。ロケーションによる豊かな風景と情念のドラマが拮抗し、さらに17年間の時の流れに、日本の「戦後」が重ね合わされる。公私にわたる…