パク・チャヌク『親切なクムジャさん』(2003)

主演:イ・ヨンエチェ・ミンシク、クォン・イェヨン、オ・ダルス、キム・シフ、イ・スンシン
子供を誘拐し殺した罪で服役するクムジャは、天使のような優しさと美貌から、囚人たちに「親切なクムジャさん」と呼ばれている。ところが誘拐殺人は冤罪で、13年の刑務所暮らしの間、彼女は自分に罪を着せた男への復讐計画を練り上げていた。「復讐三部作」の最終章。出所したクムジャが、毒々しい真っ赤なアイシャドウを塗り、復讐の女神へと変貌する姿が印象的な一作。(CV)

クムジャがすごい美人(チャングムイ・ヨンエ)。映像も新鮮な刺激に満ちているし、悪くない。しかし、これだけ徹底的に復讐をやるというのは如何なものだろうか? 人間の復讐感情は本能的なものだし、映画は人間の太古の本能に訴えるメディアであるだろうけれど、やっぱり行き過ぎると悪趣味の誹りを免れないのではないか? ラストでちょっと反省してたけどさ。ちょっと『告白』に似てるところがある。