2012年12月23日に世界は滅亡するらしい。複数の暦が並行して用いられたマヤ暦だが、その「長期暦」によると現在は第5の世界に属しており、これまで4つの世界が亡びてきたとのことだ。長期暦は13バクトゥン(187万2000日)すなわち5125年を一周期とし、「マヤ人が生きたのと同じこの世界」はあと2年しかもたない計算になる。ジャガーの神に祈っても、こればっかりは仕方がない。みなさん、地球にさよならの準備を怠りなきよう。
というわけで、池袋サンシャインで開催中のオルメカ文明展に行ってきた。オルメカ文明はユカタン半島の入り口にあたるメキシコ湾岸を中心に発達した古代文明。4世紀〜9世紀までのマヤ文明、12世紀以降のアステカ文明の基礎をなす文明として、近辺のテオティワカン文明などとも相互交渉しつつ、独自の発展を遂げたとされる。重いゴム球、ヘルメットをかぶった戦士、かわいい泥人形、頭の形を長細く変形させた人達、ヒスイで出来た仮面(死者に被らせたりしたそう)、ピカピカに磨かれた石斧、常飲されていたカカオ、トウモロコシ…など。しかしマヤ文明とかアステカ文明とか、暦も文字もあったとはいえ(暦の数字が刻まれた巨大な石も展示されていた)、やはり日本などと比べてみると「洗練された文化」にはほど遠いところにいたようだ。古代的で魅力的であることには違いないけど。
池袋サンシャイン自体が怪しい雰囲気があるし、古代オリエント博物館なのにオリエントじゃないし、『ムー』的な気配もあって、カオティックでそこそこ面白かった。入場料は高すぎる。