海老蔵のケンカの相手だが、知人の知人とか、外国人風だったとか、六本木で調子づいていた海老蔵をその筋の人間がシメたのだとか、なかなかおもしろい。で、海老蔵は本当に殴られるままだったのだろうか。そもそも歌舞伎の源流にあるかぶき者は、権力機構の秩序化にともなう私的武力行使の抑制政策のもとで(戦国大名の喧嘩両成敗法とか秀吉の惣無事令とか、戦国軍事態勢を凍結した江戸幕府武断政治から文治政治への流れとか)、アイデンティティ喪失に陥った武士が、己の体面を貫く美学としてケンカっぱやく生きたところから来ているとの説もあるわけで、前歯が折れるなんて、むしろ立派なことだと思うね。
読んでる本の書き手がムダにボキャブラリーが難しいし、内容が分かりにくいので、仕方がないからもう一回読み直してみたら、へとへとになった。しかし、「わかりにくい思考の筋道をわかりにくく表現する人だ」ということがわかったので、明日からまた頑張ろう。ドトールで食ったパンプキンタルトが甘ったるくて、なんか辛いものが食べたい気分。