古本ライターの岡崎武志氏が、古書展で会った客にバカにされ、腹立ちのあまり相手を罵ったと、ブログに書いていたが、世の中、平和である。喧嘩両成敗。
しかしここだけの話、岡崎武志氏をバカにする読者がいることは、理解できる。文章が読みやすいし、内容もそれなりに面白いので、ブログもちょこちょこ読んでいるが、面白さの程度というと、ちょっとどうかと思うところがある。ときどき「本を読んでる人間は偉い」とか「オレ様は趣味人だ」とかいった類の、妙な権威主義を無意識に覗かせることがあって、「俗人が趣味人を騙るとはこれいかに?」という感じである。“古本”ごときでイバるなよ、という。ま、実害はないので、いいんだけど(“古本界の明治天皇”の称号もあるらしい)。