ツイッターを見てると、映画『ノルウェイの森』を大絶賛する人も現れたりして、いろいろである。「生死の二元論で映像を読み解ける」とか、いまさらそんな問題意識を映像化&確認することに何の意味があるのかわからんし、そのことだけであの映画を評価できるとは思わないなぁ。そもそも「赤の地に緑の文字、緑の地に赤の文字」の装幀には(ハルキが考えたとの噂)、「生の中に死があり、死のなかに生がある」という意味が込められていたとの話もあるわけだが、かりにこのメッセージに執着するとしたならば、2010年という段階でこの問いにこだわる意味を考えないといけないのではないか。もはや(生の)自明性が崩壊していることの確認に意味があるのではなく、自明性が崩壊していることを前提として、そこから生に何を見出すかという吟味こそが課題だと思うわけだが。
昨日も今日も意外な人と道で遭遇。昨日は無言のまま通り過ぎたのだが、今日は、向こうが無視するなと言ってきた(笑)。