午後三時頃に帰宅。とりあえず休もうと思って、映画にいく可能性を検討してみたが、やっぱり寝ないと死んでしまうと判断し、夜九時すぎまで眠った。晩飯にソウルフードを食いにいったが、ようやくこの珍妙なるB級グルメの妙味が分かってきた。唐辛子系のスープにネギとニンニクが刻んで入れてあるので、滋養強壮に良いし、意外とクセになるおいしさがある。
昼頃、「地頭」について無駄話。ちなみにこの言葉は、佐藤優のベストセラー本で「鈴木宗男は地頭がいい」という表現があって以降、じわじわと広まっている気がするのだが、違っているだろうか?ともあれ人間の能力を測る尺度は多元的だから、一概に頭がいいとか悪いとかいうのは難しいとは思うのだけれど、しかしそういう基準がまったくないかというと、そうでもないような気がする。たとえば「同じ目的に向けられた努力の量を飽和させた状況」というのを仮に想定するとしたら、そこで顕在化する優劣の差って「地頭」の差にほかならないわけで、具体的には中学受験なんかだと、わりと理想的にそういう環境が出現することになる。わかりにくいけど、なくはない、ってことだ。「優秀なんだから世の中のために頑張ってね」と心の底から思えるような人たちは、たしかに存在している。しかし「地頭」の内容をいざ定義しようとするとやっぱり難しくて、地頭の優劣は客観的に存在する、とは、どのみち主観的な信憑でしかないのかもしれない。そういう曖昧さがあるから、自分の頭も捨てたもんじゃない、とか思える余地も出てくるわけだし。