遅れに遅れた全貌がいよいよ明らかに。なんじゃこりゃ!と一瞬パニクったが、それもまあ仕方がないと逆転の発想。フォーマット設計などをしつつ妄想に次ぐ妄想で現実の芯を探り当てるという表現は桐野夏生のパクリだが、『グロテスク』は終盤を迎えて相変わらず素晴らしい。