数年前のことだが、仕事でクレーム&キチガイ電話がかかってくると、主に自分が対応していたことがあったのだが、みんな嫌がっていたけれど、なんかその種の電話が好きだった。たぶんキチガイが得意なんだと思う。自分にはキチガイと共感しあう能力が備わっている気がする。
生育歴に仮説的要因を探し出すならば、自分は姉と仲が悪くて、中学生ぐらいのときには、狂気を伴った内省を繰り返すキチガイじみた日々を送っていたことがあった(父親は「オマエは(姉の)小姑か?」とよく言っていた)。今は姉とはすこぶる関係良好であるが、この頃に鍛えられた能力はわりと多いのではないかと思う。ひとつにはキチガイの気持ちが分かるようになったことだが、本来的には潔癖症な性格なのに、そのストレスをすぐには表出せず無力化&解消するための、粘着質な内省能力&アパシー能力を獲得したことは大きい(笑、いや、笑っている場合ではない)。
というわけで、表面的には温厚だと見られることも多いのだが、中庸を打ち破って時々ブチ切れモードが起動するのは、ほんらいの潔癖症が疼くからである。そして自分はなかばキチガイである。キチガイで奇矯だからこそ逆説的に中庸を求めるのである(泣)。すぐにウツっぽくなるのも潔癖のせいだな。