2009-08-06から1日間の記事一覧

増村保造『盲獣』(1969)

(84分・35mm・カラー)目が見えない彫刻家・蘇父道夫(船越)と、ファッションモデル島アキ(緑)の愛慾に満ちた世界を通して、表裏一体となった愛と死が描かれる。理想の女体、甘美な感覚に対する芸術家の異様なまでの欲求と執着を、船越は体当たりの演技…

中村麟子『明治の絵画』(1968)

(22分・35mm・カラー)美学・美術史に造詣が深い中村麟子監督と脚本家・藤原智子による美術映画。長い間現代邦楽をリードした長沢勝俊は、亀井文夫作品をはじめ数多くの記録映画の音楽を手がけた。 ’68(日映科学映画製作所)(音)長沢勝俊(監)中村麟子…

成瀬巳喜男『乱れ雲』(1967)

(108分・35mm・カラー)交通事故で最愛の夫を失った女(司)が、加害者の男(加山)に対して抱く憎悪と恋慕の情を描いた作品。成瀬巳喜男の遺作となった本作は、プロデューサーの金子正且自らが脚本の山田とともに十和田湖でシナリオ・ハンティングを行い、…