ジョニー・トー『柔道龍虎房』(2011)

主演:ルイス・クー、アーロン・クォック、チェリー・イン シウモン、レオン・カーフェイ、ロー・ホイパン、カルパン・チョイ、チョン・シウファイ、ジャック・カオ
かつて「柔道小金剛」と謳われたシト・ポウも、今や酒場のギター弾き。そんな彼の元に次々と柔道大好き野郎がやってきて…。黒沢の『姿三四郎』にジョニー・トーがオマージュを捧げた入魂の一作。香港なのに誰もが柔道バカであり、いつでもどこでも背負い投げや寝技を決めまくるという不思議設定ながら、「口惜しかったら泣け〜泣け〜、泣いてもいいから前を見ろ」という日本語の歌にのせてぶつかり合う男と男の純情に、熱いものがこみ上げること必至! (CV)

不思議すぎる香港版姿三四郎。何かが起こる気配がつねにあるのだが、ゲームセンターでカネをだまし取ったり、柔道技が炸裂する乱闘さわぎが起こったり、賭場でカネを奪って逃走したりするだけで、大したことは何も起こらない。でも良い。逃走シーンなんかものすごく素晴らしかった(意味はあんまりない)。マキノ映画と鈴木清順風の雰囲気か。水川あさみっぽい女優、阪神の城島っぽい柔道バカ、高知のぼる似の落ちぶれた柔道家が活躍。
http://www.youtube.com/watch?v=b-RxrdH1aKg&feature=related