自分は昔からけっこう考えすぎるタイプだと思うのだが、基本的にこの性格は生まれつき(遺伝子)だと思っている。しかし環境要因としては父親の影響が無視できない。センスという名の直観、経験に裏打ちされた偏見、他人を振り回す行動力(←皮肉)。これらを至上価値とする人間を前にして、自分は戸惑い、考え込み、偏屈さと素直さのバランスがおかしなことになってしまったような感じがする。というわけで、自分は「考えない人」に対してはアンビバレントな感覚を持っており、基本的に考えないことの健康さを羨ましく感じることが多いのだが、しかし考えないのであればそのぶん、動物的勘(本能)が発達してないといけない、といった偏見を抱いていたりもする。ウチの父親は年を取ってますます獣度が上がり、それは三歳の孫と同等かそれ以上だ。