熱心に誘われて、約10年ぶりに大学の同級生たち数人と飲む。もし街中で見かけても無視しちゃうぐらい人間関係が化石化していたのだが、同じような境遇ということもあって、けっこう話が弾んだ。何となく考え方がよく似ている気がしたのだけれど、インテリ同士だからか、いちおう同級生だからか(でも別にそんなに深い交遊はなかったんだけどね)、やはりこれは学風のなせる技というものなのか(気付けば憂国放談しているところとか)。ひさびさに議論というものをして気分が良かったし、大学に入って、フラ語をチーチーパッパやってたあの頃が、幻のように思い出された。
ただ議論していると、もっとガチガチに詰めたくなる自分は、今更ながら、やはり粘着質である(議論の前提を分解して、その妥当性をいちいち問いたくなる。もちろん実際にはかなりセーブするわけだが)。とはいえ、細部を詰めたくなるような議論の水準は、やっぱり他所ではなかなか望めない。相手の頭が悪かったり、人間関係が出来てなかったりするからだ(しばしばその両方だが)。