フィリップ・ノイス『ソルト』(2010)

SALT 100分 製作: ロレンツォ・ディボナヴェンチュラ、脚本: カート・ウィマー、音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード、出演: アンジェリーナ・ジョリーリーヴ・シュレイバーキウェテル・イジョフォー、ダニエル・オルブリフスキー
アンジェリーナ・ジョリーフィリップ・ノイス監督が、「ボーン・コレクター」以来となるタッグを組んだスパイ・アクション。CIA職員のイブリン・ソルト(ジョリー)は、謎のロシア男性の告白により、大統領暗殺のために送り込まれたロシアの二重スパイの嫌疑をかけられる。CIAから追われる身となったイブリンは顔を変え、髪の毛の色を変え、別人になりすまして真相を突き止めようとするが……。(映画トゥデイ)

「さあこれからどうなるか?」と思った瞬間に終了。ほんとびっくりした。要するに、アクション映画だったってことだな。アンジェリーナ・ジョリーは素晴らしいが、後半の男装は、中途半端に失敗したマイケル・ジャクソン風で、まさかこんなので終わるとは思わなかった。ロシア大統領を狙うまでのシーンはすごくよく出来てる。
ポスト冷戦期のアメリカにとって、敵はシステムの外部ではなく内部に存在しており、エイズウイルスのように、敵への攻撃が自分自身を攻撃するように誤作動してしまう。そのなかでシステムの唯一の外部(システムの作動からの自由、誤作動を含む)は、アンジェリーナ・ジョリーにとっての蜘蛛学者の夫であって…、みたいなことも考えてみたが、そもそもストーリーをちゃんと把握できたかよくわからん。謎の密告者オルロフ(ダニエル・オルブリフスキー)が密告するのは、CIA上司が仕組んだにしても、なんかいろいろ変な気がする。