終戦記念日。昨日のNHKの番組が話題になってるみたいだが、「過去の歴史的経緯を乗り越えて、日韓関係を良好にしていこう」という課題設定は、そもそも間違っているよね。これだけ両国の間でさまざまな交流がある時点で、「日韓関係は険悪だ」と現状認識する理由はまったく存在しない。「もっと仲良くなりたい」って、いったいどうなりたいのか、まったくわからない。
あと、「日韓関係を改善するためには、まずは過去の歴史的経緯を知る必要がある」という処方箋も、当たり前のように語られるが、「ちょっとまて!」と思わざるをえない。歴史を知ったところで、「それをどのように物語るか」という「歴史観」の問題はクリアできないし、それって実存に関わる問題だから、むしろ関係悪化の火種となりうる。もちろん、相手とコミュニケーションするとき、相手がどういう人なのかを知っていることが役に立つように、最低限の歴史的知識は、関係構築に有効ではあるけれど、「良好な関係性を築く」という意味では、もっと素朴な好感の積み重ねこそが有用なはずなんだけど。
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