脳が疲れてる。中井久夫精神科医がものを書くとき』(ちくま学芸文庫)を電車のなかでパラパラ読んでたんだが、不思議なこととか、なるほどと思うことが色々書いてあって、まだ全部読み切ってはいないんだが、なかなか面白い。7匹以上と30匹未満の集団におかれるとネズミがやせてくる(中集団で人間は緊張する)、精神病院のにおいについて「不安のにおい」というのがある、など、けっこうびっくりした。「ある患者さんと面接したんですが、その人を不安にさせるようなことを言ってしまったら、途端に、たぶん口の中から出てきたんだと思うんですが、そのにおいがしたんです。口の中というのは、内臓全部のにおいですから。体の中からすぐ何か出たんです。とにかく例のにおいがしたんです。パーッとにおってきた。」(219)不思議。