クエンティン・タランティーノ『イングロリアス・バスターズ』(2009)

INGLOURIOUS BASTERDS 152分 脚本 クエンティン・タランティーノ、製作 ローレンス・ベンダー、撮影 ロバート・リチャードソン、ナレーション サミュエル・L・ジャクソン、出演 ブラッド・ピットマイク・マイヤーズダイアン・クルーガークリストフ・ヴァルツメラニー・ロランミヒャエル・ファスベンダー http://i-basterds.com/

フランスを占領したナチスに復讐を挑む映画館主の娘シュシャナ(メラニー・ロラン)。捉えたナチの頭皮を片っ端から剥ぎ取っていくのが、極悪アメリカ軍特殊部隊“イングロリアス・バスターズ”を率いるアルド中尉(ブラッド・ピット)。この二人の前にナチスの「ユダヤ・ハンター」ランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)が立ちはだかる。歴史活劇がシネフィルのおしゃべりに溶かし込まれ、ドイツ映画の「プレミア上映会」に集まったナチス高官たちを焼きつくすのもまた、映画(35ミリフィルム)という趣向。
映画的運動神経の存在をビシバシ感じるのは、マキノ映画と同じ(まあそういう意味じゃキル・ビルのほうが優れていた気はするが)。メラニー・ロランの姿はまるで藤純子のよう。ランダ大佐、アルド中尉のキャラクターはやっぱりすごい。
http://www.youtube.com/watch?v=nNFYNUYaZbE