NHKの討論番組「マスメディア激震」を途中から視聴。このテーマ設定だと、いったい何が問題なのかが整理不十分なので、討論がかみあわないのは当然である。だって「マスメディア激震」で困るのは、マスメディア自身であって、一般市民ではないからね。さらに、マスメディアはマスメディアでも、NHKは微動だにしてないわけだものね。誰にとっての、何の問題?という疑問がそもそも残る。
一般市民にとっては、(1)情報環境の変化をふまえて、これからどのように情報収集していけばよいか、という点と、(2)変化のなかから望ましいメディア環境(の編成)がどのように展望できるか、という点のみが重要である。根本的には、公共的言論の質をどう高めていくか、というテーマに帰着するだろうから、これは古くて新しい問題ですね。(だから、「いままで高かった公共的言論の質が維持できなくなる」とか「いままで低かった公共的言論の質が無条件に高くなる」とかいう単純な話ではありえない。)
2ちゃんねる用語が使われない2ちゃんねる掲示板、しかしそのことによって2ちゃんねるとはまったく別の何ものかに変質しているように思われるのが、(ハッシュタグ付きの)twitter。じゃあそれって何なんだろうかってのは分析が必要だね。