冷静に考えて、ローマ史はいまいち掴みがたい。共和政、帝政とあるなかで、何が繁栄であり、何が衰退であるのか。モンテスキューアウグストゥスの元首政をけなしまくっているのが面白い。「アウグストゥスのすべての行動、すべての法制は、明らかに君主政の確立を目指していた。スラは独裁官職を手放した。しかし、スラの全生涯において、その暴力行為の真只中においても、なお共和的精神が認められる。スラは激越な人間であったが、ローマ人を乱暴な仕方で自由へと導いた。アウグストゥスは狡猾な暴君であり、彼らを巧妙な手段で隷従へと導いた。スラの下で共和国が力を盛り返している間、誰もが専制主義を非難した。アウグストゥスの下で専制が強化されている間、人々は自由についてしか語らなかった。」(144)。カエサルの二の舞をさけようとした臆病者。
ところで民主党政権が誕生すると、記者クラブ制度が崩壊して既存マスコミが打撃を受けるので、みのもんたのあり方って正しいよなと思う。そういえば、小沢の一件をめぐる報道も、そうした思惑が働いていた可能性がある。