新宿の紀伊国屋地下、元祖サラサラカレーの店モンスナック。カツカレーを食う。ジミー大西柳家小さん井上ひさしなど、年季の入った色紙。かなり独特なカレー。
森三樹三郎『中国思想史(上)』(レグルス文庫)。中国には論理的思考がない、現世主義的(天の非人格性)、科学的志向の未発達など。墨子の有神論が独特。中国の一般的な世界観。「気はガス状の微粒子で、万物を構成する原子のような性格のものである。その集合が疎らであるときは、軽いために浮上して天空を構成する。その集合が密になると、重くなって固まり、水・土・金などの液体や固体となる。生物もまた、同じ気によって構成される。人間は呼吸を通じて天の気を取り入れ、それが血肉骨となって身体をつくる。精神もまた同じ気によって構成される。……」(189)。宋学理気二元論はあくまで価値的な上下関係に着目したものであり、一神教のように、精神と肉体の間に質的断絶が設けられるのではない。天地人は連続的に構成されている。ただし水火のような互いに打ち消し合う関係性を概念化するために陰陽の二元論が案出された。