井筒和幸『ヒーローショー』(2010)

134分、撮影 木村信也、音楽 藤野浩一、出演  後藤淳平ジャルジャル)、福徳秀介ジャルジャル)、ちすん http://www.hero-show.jp/
普通の若者たちが思いも寄らない事件に巻き込まれ暴走していく姿を、限界を越えたリアルな暴力シーンを交えて描く青春ストーリー。監督は、「パッチギ!」の井筒和幸。主演は、本作が映画初出演となるジャルジャル福徳秀介後藤淳平。共演は、「かぞくのひけつ」のちすん。第2回沖縄国際映画祭正式出品作品。(goo)

ジャルジャルが素晴らしい。とくに後藤がいい(かっこいい)。この映画も千葉の郊外の話。ささいな仲間同士の抗争がリンチ殺人事件に発展していく。井筒は、相変わらず素人俳優の使い方が上手いなあ。
ただ『悪人』でも思ったのだが、「ヤンキー+チャラ男=オレオレ詐欺」みたいな悪の図式は、本当に成立しているんだろうか?なんかものすごーく、安易な印象を受けるのだが。あとこれも井筒の説教が濃厚(=のっぺりした日常が息苦しいのかもしれんが、フワフワした夢を語ったり、恋愛ゲームにうつつを抜かしたり、死んでるのか生きてるのか分からない人生を送ってるんじゃないよ!そんな奴らは死んでしまえばいいんだよ!)。まあ井筒だから仕方がないよね。