キャリー・ジョージ・フクナガ『闇の列車、光の旅』(2009)

SIN NOMBRE アメリカ・メキシコ映画 スペイン語 96分 PG12 出演: パウリーナ・ガイタン、エドガー・フロレス、クリスティアンフェレール http://yami-hikari.com
父と叔父とアメリカへ脱出する移民の少女サイラは、列車の屋根の上で列車強盗団の一員の青年と出会う…中南米の衝撃的現状の中から未来を掴もうとする若者の姿を描く、緊迫のロード・ムービー!!(GH)

ホンジュラスからメキシコを抜けてアメリカをめざす移民たちと、メキシコのギャング集団たち。このような移民が大量に存在することは、ウソのようなホントの話。列車の上で何日も暮らし、国境警備隊に射殺・強制送還されることもあれば、事故に遭ったり、強盗に襲われる場合もある。命がけの旅だからこそ、淡々と悔いのないように過ごしている所があって、そこらへんがうまくストーリーに取り込まれていた。本物の移民がエキストラで出演しているらしいのだが、本物のギャングも起用されていて、この人たちはほんとにヤバいし、同じ人間には見えない。獰猛な動物のようだ。