NHKスペシャル「日本人はなぜ戦争へと向かったのか 第1回“外交敗戦”孤立への道」。政府が力量を失うなかで、軍部と外務省が情報収集・戦略構築・外交交渉において場当たり的でちぐはぐな弥縫策・楽観的観測を積み重ね、対米戦争への道が敷かれたという内容(有田八郎、大島清、吉田茂など)。「軍部の暴走」という説明図式は正確ではない。歴史が語られるときには、どこかで国家の意図なるものが想定されるが、満州事変以降の日本史において、そのような「国家主体」は存在していない。国際連盟脱退も不本意経済制裁を避けるためには脱退してしまえばよいという外務省の奇策、しかし軍の中国政策をコントロールできず)、ドイツ単独との防共協定も不本意(国際関係への復帰をめざしてイギリスと同時交渉するも外交姿勢の非一貫性のため信頼得られず、反共で協調可能という見通しの甘さ)、太平洋戦争も不本意という、恐ろしさ。
こないだのメドべージェフ北方領土訪問の際も、外務省と官邸の間でちぐはぐな行き違いがあったと今日の朝日新聞に書いてあったが、日本というのはそういう国なんだろう。希望的観測を一方的に抱き、状況の認識に失敗し、たとえ認識に成功してもそれを行動に生かせず、他国からの信頼を失い、それを責任転嫁して内向きで自己慰撫的なナショナリズム(鬼畜米英、八紘一宇)にすがって、ずるずると破滅する。今も昔もそういう国なのだ。どうしてそうなのかが不思議であるが。
夕方、寝てしまい、期せずしてノン・カフェイン・デー。
テレビでやってた正月太りの話。正月太りの原因はむくみにある(お腹の肉のたるみもむくみ)。おせち料理は塩分が多く(かまぼこ、昆布巻き、数の子…)、水分の摂取、飲酒による血管の拡張などにより、細胞に余分な水分が浸透してしまう。水分が浸透すると冷えの原因となり、エネルギーの代謝が減るので、本格的な肥満&不健康な身体になるとか。またゴロゴロと寝ていると余分な水分を排出するリンパの働きが鈍くなって、これもマズイんだって。あずき茶で水分排出・むくみ解消可能らしいが、そんなの飲まないよな。