頭が痛くなった。無駄にほぼ徹夜。
2010年が自分にもたらした変化として、田中康夫評価の低下という、わりとどうでもいいことが一つあって、これはヤッシーのHPに「財政破綻はこんなに危機!」という煽りがあるので気づいたことであるが、要するに自分はリフレ派になったのだ。田中康夫は(しなやかな?)構造改革派でリフレ派ではなさそうだが、ということは「その通り!」のセリフが連発される(と言えるほどチェックしてないけど)「憂国呆談」の対談相手・浅田彰もリフレ派ではない蓋然性が高いということか。人文系・思想系の大物にひとりリフレ派が欲しい(笑)。80〜90年代、命がけの跳躍だの、恐慌だのと神秘的な言辞が飛び交ったせいもあって、思想界の資本主義イメージの磁場が歪んでいる気がするのだが。流動性のわなから抜け出るためには期待インフレ率が上がらなければならない、という単純な事実なんだけど。
関係ないが、今日、本屋で万引きをして捕まっている中年の女性がいて、すごかった。「謝ってるのになんでいじめるの?」と警官に向かって叫び、警官も「うるさいよ。お店の邪魔だろ?」と応じていたが、挙げ句の果てに「邪魔なんだよ。あんたの存在そのものが邪魔なんだよ」とほとんど取り調べが人権侵害に及んでしまっていて、キレた女は「キーッ!」と椅子を投げ飛ばしていた(音が聞こえた)。「嘘つくんじゃないよ。嘘ついたって、いいことないよ」「だから嘘ついてないじゃない。どうしていじめるのよ」。「あんた、病院、通ってる?あたまおかしくて、病院かよってる?」というのはポイントを突いた質問だったが、警官としては、若干ぞんざいな言葉遣いであろう。「病院通ってたらさ、責任能力の問題とかもあるからさ…」。女の扱いにとうとう面倒臭くなったか?しかし警官は犯罪を取り締まるのが仕事で、容疑者の責任能力まで判断する権限はないと思うんだが。「病院?行ってないよ」。たぶんここが一番ウソついてる所だよねって、誰もがこのとき思ったのであった。同情するからカネはらえという感じか?