三遊亭円朝真景累ヶ淵』って題名は、円朝が神経衰弱だったので語呂になってるらしい、ってことを最近なにかの本で知ったのだが、いいかげん自分の脳も神経疲労が崖っ淵だ。やれやれ。
こないだの飲み会の話を、しつこく脳内で蒸し返してたんだけど、「学業達成の規定要因の7割はIQで説明できる」「IQの高い者同士が結婚すると、子どものIQが高くなる確率はだいたい5割」と説明してくれた友人の主張は、「遺伝子の社会的影響はタブー視せずに明らかにすべきだ」「このまま放置しておくとIQの分散が大きくなる可能性だってある(高知能者と低知能者が分断された社会になってしまう)」というものであったわけだが、後者の主張は誤りではないかとふと気付いてしまった。
だって、「IQの高い男女が結婚して、子どものIQが高くなる確率が5割」なのだとしたら、「その男女の孫世代まで、IQが高いままである確率」は、「その男女の子ども世代がやはりIQの高い配偶者と結婚する」と仮定しても、0.5×0.5=2割5分になるわけで、高知能家系を維持することって、そんなに簡単ではないことが明らかになるからだ。要するに、IQの高さの社会的規定要因は、第3世代以降までのスパンをとって考えれば、意外と公平だということになる。この計算、間違ってたら教えて。