「モンゴルの至宝展」(@江戸東京博物館)に行ってきたわけだが。匈奴鮮卑柔然突厥ウイグルキルギスとつづく遊牧民族のお宝陳列。中国の国宝は「一級文物」というらしい。遼(契丹)の「黄金のマスク」などもあったが、耶律阿保機とか、完顔阿骨打とか、考えてみれば質朴な人たちなので、そんなに華美で豪勢なはずもなく、とても地味な展示だった。一番ヒートアップしたのが元代の交鈔。こんなにデカいものだったのかと驚愕。銅銭とパスパ文字が書き込んであって、ほとんど布のような厚みがあった。
お土産コーナーに奇妙な文字が書いてあるネクタイがあったので、売り子のお姉さん(モンゴル人?)に「これはパスパ文字?」と聞いてみると、「これは梵字サンスクリット文字。でも、モンゴル文字だといっても(他の人には)分かりません。」と不思議な返事が。顔真卿や何紹基の書がプリントされたネクタイもあったが、冷静に考えると、やっぱり着用していく場所がこの宇宙には存在しないので、ごくごく常識的なお土産だけを購入。
浅草、上野を経由して帰宅。寒かった。テレビで須賀敦子の番組やってた。