クリント・イーストウッド『グラン・トリノ』(2009)

『チェイサー』と二本立て(新文芸座)だったので、つい再見。「贈与」をキーワードとしつつ、人生をストーリーとして完成させるイーストウッドの美学が炸裂しているのは、前回書いたとおり。改めて見ると、イーストウッド演じるお爺さんの偏屈ぶりはなかなか理解しがたい面もあるが、しかし最後の歌でやっぱりしんみりしてしまう。