三浦展『シンプル族の反乱』(KKベストセラーズ)。副題は「モノを買わない消費者の登場」。「シンプル族」というのはCultural Creativesと同義。フリマ好き(エコ志向)、古本好き、安売り家具は買わない、すのこをベッドに使用、植木鉢を傘立てに、庭で野菜をつくる、骨董市で椅子を購入、地域の身近な人とのつながりを求める(ソーシャル・キャピタル志向)、日本文化好き、歪んだ木のレンゲを持っている、モロッコマチュピチュなど神秘性に憧れる、鎌倉に住む、職人好き、などなど。
こういう人はたしかにいる(多い)。「粗い肌触りを好む」(和紙とか、ざらざらした草の敷物とか)という指摘は可笑しい。このライフスタイルをマーケティング戦略に取り込むことに成功したのがユニクロ。しかし広告業界的には根本的な矛盾を抱える。「シンプル族」は消費に消極的だから。「ロハス」という言葉が消えたのは陰謀?谷中とか根津とかは、「シンプル族」の町だよなぁとこのまえ行ったとき思った。
酒井法子はともかく、孤独死した大原麗子。小学生のとき、とても好きだった。『非行少女ヨーコ』の大原麗子も素晴らしかった。