数日前深夜放送されていた『新世紀エヴァンゲリオン』は到底見る余裕があるはずもなく、ただテレビで流れていたのを確認したので、突如思い立って順次視聴計画を立てる。3話まで視聴。「第3新東京市」の山並みは六甲山脈にそっくりで、阪神大震災の影響が色濃いと思われる。とても面白いが、何がどう面白いのかはまだ何とも言い難い。
まったくの気まぐれで浅野いにお『虹ヶ原ホログラフ』(太田出版)を読了。2006年の作品だが、登場人物たちが絶望している理由が不明。というか、彼(女)らが絶望している理由がただたんに「人間関係を構築するのが苦手だから」というだけのように思われるので、あまり真に迫ってこない。下水道や土手と死や暴力のモチーフが重ね合わせられる部分などは岡崎京子リバーズ・エッジ』を想起させられたが、そもそも絶望の深度が異なるように思われる。