「福島の原子力」(27分)。なかなか秀作。新エネルギー時代の黎明ときたもんだが、鋼鉄製の圧力容器・格納器、頑丈に取り巻かれたコンクリート壁は、いまや木っ端微塵である。日本の原子力は安全です。さっぱり分かんねえ。根拠がねえ。ただし映像の15分すぎに「ウランの燃料集合体」というのが映されており、このときだけBGMがゴジラ調になるのが興味深い。高度成長期を切り開いた輝かしい科学的理性だが、南海の底ではゴジラが怒りのマグマを蓄えていたか。
http://www.kagakueizo.org/2011/01/post-332.html
地震から10日が過ぎたが、信じられない気がする。すぐにでも余震が来るという警戒心がずっと持続しているせいで、時間の感覚に変調を来しているようである。すぐに揺れてると錯覚するので空間感覚も変になっているかもしれない。
あと日本経済の方は、国富(ストック)の損害は間違いないところだが、景気というのはフローで計られるのだから、上手くすれば実は好回転を期待できるのが現状ではないかと思う。その意味で、放射線量の検証と同時に、計画停電って本当にやる必要があるのかとか(いまの方法がベストなのか)、ほうれん草を食わなくていいのかとか、検証すべきことは多いように思われる。「官邸のリーダーシップ」の名のもとに「社会主義的政策介入の正当化」が帰結されてしまうのは、非常にまずい。政治家もマスコミもアホが多いから、そのあたりを注視していきたいものだ。