ジュリー・ロペス=キュルヴァル『海のほとり』(2002)

BORD DE MER (88分・35mm・カラー) フランス France
ノルマンディー沿岸の小さな町が舞台。ヴァカンス客で賑わう夏を除けば、地味な毎日が繰り返されるだけの寂しい地で、住民たちは様々な満たされない思いを抱えている。ロペス=キュルヴァル監督は本作で、2002年カンヌ国際映画祭のカメラ・ドール(新人監督賞)を受賞した。(FC)

地味すぎてよくわからなかったが、とにかくノルマンディーの殺風景な寂れ具合は衝撃的だった。産業が砂利工場だけで、ベルトコンベヤーで砂利を選別する作業と、地元のゲームセンターみたいなのが、社会のリアリティーのすべて。人間がどんどん精神的におかしくなっていくのも、当然だろう。
http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=203