やっぱり脳がつかれてて、あんまり調子が出なかった。ひさしぶりにバッティング・センターに行って、かっ飛ばす。けっこう良い感じだったので、ちょっとだけ満足。
きのう観た『台風騒動記』、地方のボスたちがエゴむきだしになって、利権にぶら下がろうと迷走するのだが、高橋秀美『からくり民主主義』(新潮文庫)などを読んでみれば、これが遠い昔の話ではないことは分かる。いま話題の普天間基地についても一章が割かれているので、読まれてみるのも一興かも。基地からけっこうな収入を得ている軍用地主と、反基地運動との奇妙な共存。県の借地料総額821億円が、地主、市町村に支払われるとの数字も上がっている(地主の数は約2万8千人、176ページ)。市街地の真ん中に飛行場があるとして、移設が決定された普天間飛行場であるが、じつは市街地ができたのは、基地が建設された後、基地のまわりに沿うようにしてだったと、ちょっと驚くような事実も明かされている。現代版『気違い部落周遊紀行』。文庫解説は村上春樹

からくり民主主義 (新潮文庫)

からくり民主主義 (新潮文庫)