ヤン・クーネン『シャネル&ストラヴィンスキー』(2009)

COCO CHANEL&IGOR STRAVINSKY フランス映画 1時間59分 R-18 出演: アナ・ムグラリスマッツ・ミケルセン、エレーナ・モロゾヴァ http://www.chanel-movie.com
伝説のデザイナー、ココ・シャネルとロシア出身の天才作曲家イゴール・ストラヴィンスキーのパリでの運命的出会い……秘められた恋は、互いを刺激し合い新たな想像力を開花させ、舞曲《春の祭典》香水《No.5》を世に出す原動力となったトゥルー・ストーリー!! (GH)

ストラヴィンスキー春の祭典」の初演の様子が映像化されているので面白かったが(指揮者はピエール・モントゥー)、映画はどうにも退屈だった。ストラヴィンスキーがカッコばっかりつけてて、三角関係がもつれて大変なことになっているのに、何にも喋ろうとしないのが変。喋らなくてもモテると思ってるナルちゃん?ムカツクね(笑)。
超縦長女優(アナ・ムグラリス)の演じるココ・シャネルは、仕事のデキるフェミニストという設定なんだが、これ、シャネルのプロモーション映画なのかな?20世紀初頭にこんなフェミニストがいたとは思われず、妻に振られて傷心のストラヴィンスキーを「甘えるな!」とばかりに最初は突き放していたのは良いのだけれど、途中で急に母性が目覚めて、かわいくなっちゃってたのはどうにも中途半端だった。
あと、この映画は体脂肪率が低すぎるね。もうちょっと脂肪を増やした方が、陰気さが取れて良かったと思うけどな。ホラー的に面白いシーンがいくつか。