石川議員が民主党離党。『中央公論』の佐藤優の論説は、逮捕前の石川議員との生々しいやりとりを描いて読み応えがあった。この問題に関して佐藤優は「国民vsエリート」(「民主主義vs官僚支配」)の問題構図を指摘しているが、これにはまったく同感である。「政治家としての小沢問題」ももちろん存在しているし、これはこれで別に考えるべきだが、本質的な問題がどこにあるかを見逃してはならない。
本駒込のイベントはありえなかった。ずっと居ているわけにもいかないので、一時間半ほどで退場したが、吟味に吟味を重ねて5000円ほど購入。岡田温司編著『カラヴァッジョ鑑』(人文書院)がヒットだった。カラヴァッジョを復権させた美術史家ロベルト・ロンギから、パゾリーニにいたる系譜を見出し、ルネッサンスにおけるロンバルディア美術、ゴシックとしてのカラヴァッジョの特質など、イタリアいいなぁと思える本。同行の某S氏もひとしきりひねくれた挙げ句、事前の予定をキャンセルしてまで、明日の再参戦を宣言したのだった。本人のヤバイ顔写真が大写しになった、『「浅田彰」 知のアイドルの研究読本』(プレジデント社)という妖しげな本を購入している人がいて、ちょっと羨ましかった。

カラヴァッジョ鑑

カラヴァッジョ鑑