「イタリア美術とナポレオン」展、チケット入手してたのに、終わってた。超残念。
面白かった本。山口昌男『学問の春』(平凡社新書)。ホイジンガと山口自身の知的遍歴も面白いが、トーテム、クラ交換、ポトラッチなどガチな説明がいい。ちょっと文章がこなれてないけど。
高島俊男『本と中国と日本人と』(ちくま文庫)。(京都)支那学を中心とする学者論がすこぶる興味深く勉強になる。長與善郎『大帝康煕』(岩波新書)なんて見たことない本だが、読んでみたいね。満洲文殊菩薩から来ている説は宮脇淳子がきっぱり否定していたが、どうなのか?
佐藤亜紀外人術』(ちくま文庫)。いやー、文章が上手。日本人旅行者必読の実践的旅行術が上から目線で開陳されつつ、それが「旧大陸」の文明論にもなっている。泥棒の話とか、英語の話とか、面白い。ウィーン、イタリア、東欧に行ってみたい。

外人術―大蟻食の生活と意見 欧州指南編 (ちくま文庫)

外人術―大蟻食の生活と意見 欧州指南編 (ちくま文庫)