自転車運が悪い。前のもすぐなくなったが、今日、自転車が倒されて、前の車輪が歪み、きれいに回転しなくなってしまった。明らかに故意。写りの悪いテレビを叩いて直す式の修理を施したが、どうにも気分がわるい。
16世紀末以降、共和主義的な思想をもった人文主義者たちの間で懐疑主義が行き渡るが、この懐疑主義をよりポジティブなかたちでブレイクスルーするにあたって、ガリレオの力は大きかった。ガリレオアリストテレス主義を批判し、太陽の黒点を発見したり、月の表面を観察したり、木星の惑星を発見したりする(地球を中心にすべての星が回っているのではない。『星界の報告』)。たしかにアリストテレスは無茶苦茶なことを言っている。ちなみに1636年、貴族の子息のグランドツアーに同行したホッブズは、フィレンツェ近郊でガリレオに会っている(ホッブズデカルトにも会っている)。また、フランスでチャールズ2世の家庭教師をしていたホッブズは、それまで絶対主義擁護の立場から政治論を展開していたが、じつは『リヴァイアサン』の聖書論はイギリス国教会批判の内容となっており、むしろクロムウェルの側に立っていたと見なしうる。フランスの亡命宮廷で僧侶にいじめられたからという卑近な説も。