ちょっぴり楽しみにしていたのだが、色々あって、なかなか面白かった。趣味志向に探りを入れてみたら、やっぱり世代間ギャップなのか、蛸壺コミュニケーションなのか、まったく知らないことが出てきて興味深い。
しかしあらためて思ったのは、やはり対象への慣れ親しみは重要である。異星人のような対象を前にして、自分自身も役割に徹しきれないままに(というかそれがどのような役割であるかを把握しきれないままに)(加えてその前提となる準備不足の不安を抱えたままに)、前進したことの弊害はいまだ残っているけれど、結局のところ、そうした試行錯誤のプロセスで蓄積した個人的な知見を意味あるものと見なすしかないし、それをふまえてよりよく前進していくしかない。弊害、もそれによって見出されたものだ。
ネガティブキャンペーンの選挙戦略としての有効性がはたして日本でも保証されるのか(たぶんされない)、という文化論が検討されねばならないが、ともあれ、これ以上バカバカしいものはあまり見られないという意味で、とても面白いアニメである。